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ロボット教室
ロボットがやってきた!
ついに遊成塾にロボット教室がやってきました。ここではその経緯からはじめて、お話したいと思います。
経緯
参加してもらった塾生たちはもちろん、大喜びでした。とても楽しんでもらえ、子どもたちが得たものは沢山あったと思っています。けれども、この実験の準備期間は3か月、直前の1週間はほぼ徹夜で作成マニュアルからキットの準備に明け暮れました。しかも、高価であっては生徒たちに参加してもらえないと思い、頂いた費用は材料費プラスアルファぐらいです。ここだけの話、大赤字でした(笑
実験を終えたあとの私自身の満足感も十分ありましたが、金額はともかく、準備にかかる時間が膨大でありなかなかその後はそのようなことができず。そして今に至っていました。
縁があり
そして当日、実際にロボットを触らせてもらい「これはよくできている」と驚きました。
自分でいうのも何ですが、モノに対してはこだわりを持っています。よくできたモノは見たり触ったりするととても落ち着きますし、幸せを感じます。子どものときにそういうものをどれだけ見たり触ったりしているかが将来において大切なことだと考えています。これは高価なものを意味しているのではありません。ドングリやマツボックリ、きれいな石ころや葉っぱなど、自然の中にもたくさんあふれているものです。
よく考え込まれて創られたモノは、とても欲しくなってしまいます。子どもの玩具にはそういったものが少なからずあります。そういうモノに出会ってしまうと、当然価格にもよりますが購入してしまいますね(笑 そのため、私の家庭では子どもの誕生日でもクリスマスでもないのに子どもたちは突然おもちゃが買ってもらえるという環境なわけです。もっとも、そういうものに出会えない場合、逆に誕生日やクリスマスに買ってもらえないこともあるわけですが。
話が逸れてしまいました。もどしますと、ロボットを拝見したときです。「欲しい!」と思いました。自分が触って遊びたいというのと、自分の子どもに触らせたいという両方です(後者は「子どものため」というと購入しやすいための口実かもしれませんが(笑)。
ロボットキットのすばらしさ
しかし、私が言いたいのはそのことではありません。このロボットキットのすばらしいところは動きにおいて「つくりこめる」というところです。プログラミングによって動かすならばそれは当然のことだと思います。けれども、そうすると小学生にとってはハードルが高すぎ、またマニアックになりすぎます。プログラミングはスキルにあたります。プログラミングを学ぶことが直接、創造力を養うことになるわけではありません。プログラミングは道具であり、その道具を使ってどう創造するするのかということになりますが、その道具の使い方を学ぶだけで挫折してしまっては元も子もありません。できればいいにこしたことはないですが、ほとんどの子どもにとってプログラミングは逆に足かせになってしまう恐れが十分あります。
このキットにはそのハードルがありません。それなしのシンプルなモーター、ギア、シャフト、クランク、スイッチなどで動きをつくりこむことができ、そこで思う存分創造してもらおうというものです。もちろん、モーターやギアなどを触るのは初めてという子どもたちが多いと思いますが、指導する側として小学生に使い方を伝えることが難しいとは思えません。難しいところは、それを使って自分のオリジナルを創ろうといったときに、どれだけ想像力を働かせ、それに対してどうアプローチをして実際に創造していくかという点だと思っています。
ロボット教室で行いたいこと
観察力とは、モノを見る力です。表面上の見えるものをじっくり観察するのは当然のこと、見えない部分も経験や想像で補う、つまり思考するところまで含んでいます。思考力といわない理由は、思考は何もないところからはできないからです。自分で見ることによって得られた情報を用いてしか思考はできないのです。そういう意味ではじっくり観察することもせずに思考しなさいと言っても無理なわけですね。私自身、小学生を見ていて思考が浅いと感じますが、それは観察力が劣っているからだと考えています。まずはそこに焦点をあてて、じっくり観察をしてもらいます。
次に発想力ですが、これは小学生には十分あると思います。明らかに中学生より秀でています。ですので、授業では発想したことをできるだけ邪魔して壊さないように心掛けたいと思っています。
最後に創造力です。これがメインなのでしょうが、創造力とは根気に近いものがあります。あきらめない力と言ってもよいでしょうか。失敗に失敗を重ねて創造してもらいたいですね。作っては壊し、作っては壊しの繰り返しを見守る中で、創造のキッカケになるものをアドバイスできればと思っています。
高橋智隆先生が開発をしたロボットキット
ロボットクリエイターであり、東京大学先端科学技術研究センター特任准教授の高橋智隆先生が開発を手がけておられます。とてもよく作り込まれており、子どもたちの柔軟な発想力に十分応えられるものになっています。
ヒューマンキッズサイエンスアドバイザー
高橋智隆 (たかはし ともたか)
ロボットクリエイター
1975年3月27日大阪府生まれ。 比叡山中学校、立命館高等学校を経て、1998年に立命館大学産業社会学部を卒業。翌年、京都大学工学部に入学。在学中に2足歩行ロボットを発明し、関西テクノアイデアコンテストグランプリを受賞。2003年に物理工学科メカトロニクス研究室を卒業。同年に、「ロボ・ガレージ」を創業し、京大学内入居ベンチャー第一号となる。2004年には代表作「クロイノ」が米タイム誌で「最もクールな発明」に選ばれ、ポピュラーサイエンス誌では「未来を変える33人」の1人に選ばれる。ロボットクリエイターとして、ロボットの研究、設計、デザイン、製作を手がけている。代表作に「クロイノ」「FT」「ネオン」、NHK「えいごルーキーGABBY」に登場する GABBY、共同開発作品に「VisiON」「マノイPF01」「EVOLTA」「鉄人28号」「タチコマ」「援竜」など。
対象学年
ロボット製作は、低学年にとって難しく、高学年にとって簡単というものではありません。どちらかというと器用さといわれるものに依存されがちですが、行っていく中で上手になっていきます。学年につきましては、あまり心配される必要はないと思います。気になるようでしたら、ご相談ください。
なお、随時体験会を行っていますので、そちらでお子様が実際にロボットを製作する様子を見させていただければ、より具体的に大丈夫かどうかなどのご案内ができるかと思います。
ロボット教室 授業の内容
1回目は「基本製作」の授業です。テキストを見て、試行錯誤をしながら、課題ロボットを正確につくりあげていきます。巧妙な仕組みで動くロボットをつくっていく中で、多くの感動や驚きなどを経験することになり、創造意欲も大いに掻き立てられます。これは、理科や算数に興味を持つきっかけにもなりうるものだと思います。
2回目は「応用実践」の授業です。1回目に組み立てたロボットの仕組みを理解し、改造をします。速く走らせるにはどうしたらいいだろうといった問題に対して、工夫を重ねながら自由にロボットを改造していきます。
コースと学習期間
いずれにしましても、最初の1ヶ月目は「スタートアップ講座」を受けていただきます。そこでは、ロボット製作に必要なモーターやギアなどの基本知識を学びます。
その後、「ベーシックコース」に入り、ロボット製作を進めていきます。「ベーシックコース」、「ミドルコース」が最長18ヶ月、「アドバンスコース」が12か月のコースとなっていますが、お子様の学習のレベルに合わせて上のコースに上がっていただくことが可能になっています。
目安ですので、ご参考程度に。幼稚園年長や低学年でスタートされる場合は、12ヶ月~18ヶ月をかけてゆっくりと進めさせてもらえればと思います。高学年でスタートされる場合は、ベーシックコースを数回受けて仕組みや構造を理解した上で、ミドルコースに上がっていただけるかと思います。
全国ロボットコンテスト
時間割
毎週土曜日(90分授業)
9:00~10:30 |
10:45~12:15 |
13:15~14:45 |
15:00~16:30 |
*月2回(90分×2回)の授業で、第1、3土曜日、もしくは第2、4土曜日になります
*振替は可能です
*詳細はお問い合わせください