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英語 / 進行形の文
先日、ひとりの中学生が英作文で悩んでいました。
たいていの生徒は気にせずになんとなくで終わらせていますが、
「~している」は進行形 ・・・(★)
というものです。
問題集に次のようなものがありました。(中学2年生の教科書準拠問題集)
次の日本文を英文にしなさい。
私のおばは10年前たくさんのCDを持っていました。
ルール通りにいくと過去進行形を選んで was having となるでしょう。
しかし、答えは
My aunt had a lot of CDs ten years ago.
です。
これでは合点がいきません。
これをきちんと説明するためには、
中学英語では完全にごまかしている
「動作を表す動詞(動作動詞)」と「状態を表す動詞(状態動詞)」の話が必要になります。
残念ながら、日本語の形だけをみて、正しい英文を作ることは困難です。
つまり、(★)のような暗記では対処できません。
「動作を表す動詞」とは、たとえば
go, walk, run, study, use
などです。
現在形と現在進行形で意味の違いを考えてみると
例 I go to school. (わたしは普段、学校に行きます。)
I am going to school. (私は今この瞬間、学校に行っています。)
理屈では、次のようになります。
「動作を表す動詞」を現在形で用いると「普段行う動作」を表します。
「動作を表す動詞」を進行形で用いると「その瞬間行っている動作」を表します。
学校で学んでいるルールは「動作を表す動詞」では特に困りません。
しかし、「状態を表す動詞」だと、このようにはなりません。
「状態を表す動詞」とは、たとえば
know, have, liveなど
現在形の文を作ってみます。
例 I know it. (わたしは普段、そのことを知っています。)
これは大丈夫なのですが、実はこの文は今この瞬間も知っていることを暗に意味してしまいます。
つまり、進行形の意味も持っているのです。
そのため、今この瞬間知っているときにも
I know it.
なのです。I am knowing it. とはしないのですね。要するに、
「状態を表す動詞」は進行形にはしない (ただし「基本的に」です)
ということになります。
じつは、「状態を表す動詞」は意味を覚えるときに
know しっている / have もっている / live 住んでいる
と「~している」と覚えます。
このような意味になっている動詞は注意です。
結論としては、中学生に対しては
know, have, liveといった「~している」という意味の動詞は進行形にはしないように
となるでしょうか。
★まとめ
しかし、haveは「食べる」という意味の場合は進行形になるんです。
I am having lunch. (わたしは昼食を食べています。)
ややこしいですね!
大学受験生にも大抵この説明をすることになります。
高校生に対しては苦労しませんが、中学生に対しては辛いと感じます。
中学英語は全体的に文法をうやむやにしすぎています。
教えるならきちんとする。
教えないなら一切触れない。
でないと学習が破綻し、「学び」になりません。
ちなみに、この動詞の話は、そのまま中学3年生の現在完了形における
完了用法、継続用法につながります。
つまり、そこでもうやむやに…。
困ったものです。
遊成塾 塾長N.T.
たいていの生徒は気にせずになんとなくで終わらせていますが、
「~している」は進行形 ・・・(★)
というものです。
問題集に次のようなものがありました。(中学2年生の教科書準拠問題集)
次の日本文を英文にしなさい。
私のおばは10年前たくさんのCDを持っていました。
ルール通りにいくと過去進行形を選んで was having となるでしょう。
しかし、答えは
My aunt had a lot of CDs ten years ago.
です。
これでは合点がいきません。
これをきちんと説明するためには、
中学英語では完全にごまかしている
「動作を表す動詞(動作動詞)」と「状態を表す動詞(状態動詞)」の話が必要になります。
残念ながら、日本語の形だけをみて、正しい英文を作ることは困難です。
つまり、(★)のような暗記では対処できません。
「動作を表す動詞」とは、たとえば
go, walk, run, study, use
などです。
現在形と現在進行形で意味の違いを考えてみると
例 I go to school. (わたしは普段、学校に行きます。)
I am going to school. (私は今この瞬間、学校に行っています。)
理屈では、次のようになります。
「動作を表す動詞」を現在形で用いると「普段行う動作」を表します。
「動作を表す動詞」を進行形で用いると「その瞬間行っている動作」を表します。
学校で学んでいるルールは「動作を表す動詞」では特に困りません。
しかし、「状態を表す動詞」だと、このようにはなりません。
「状態を表す動詞」とは、たとえば
know, have, liveなど
現在形の文を作ってみます。
例 I know it. (わたしは普段、そのことを知っています。)
これは大丈夫なのですが、実はこの文は今この瞬間も知っていることを暗に意味してしまいます。
つまり、進行形の意味も持っているのです。
そのため、今この瞬間知っているときにも
I know it.
なのです。I am knowing it. とはしないのですね。要するに、
「状態を表す動詞」は進行形にはしない (ただし「基本的に」です)
ということになります。
じつは、「状態を表す動詞」は意味を覚えるときに
know しっている / have もっている / live 住んでいる
と「~している」と覚えます。
このような意味になっている動詞は注意です。
結論としては、中学生に対しては
know, have, liveといった「~している」という意味の動詞は進行形にはしないように
となるでしょうか。
★まとめ
動作を表す動詞 go, study, useなど |
状態を表す動詞 know, have, liveなど |
|
「普段」の話 |
I go to school. (現在形) 私は普段学校に行きます |
I know it. (現在形) 私は普段それを知っています。 |
「今この瞬間」の話 |
I am going to school.(現在進行形) 私は今この瞬間学校に行っています |
I know it. (現在形) 私は今この瞬間それを知っています。 |
しかし、haveは「食べる」という意味の場合は進行形になるんです。
I am having lunch. (わたしは昼食を食べています。)
ややこしいですね!
大学受験生にも大抵この説明をすることになります。
高校生に対しては苦労しませんが、中学生に対しては辛いと感じます。
中学英語は全体的に文法をうやむやにしすぎています。
教えるならきちんとする。
教えないなら一切触れない。
でないと学習が破綻し、「学び」になりません。
ちなみに、この動詞の話は、そのまま中学3年生の現在完了形における
完了用法、継続用法につながります。
つまり、そこでもうやむやに…。
困ったものです。
遊成塾 塾長N.T.
(遊成塾) 2015年5月19日 17:49